モラハラ環境の中では、「お前のためだ」とすることで、加害や、ルールの押し付けを正当化するということがおこります。
これを繰り返されることで、自分のせいで相手がこんな風になっているのだと、罪悪感を感じ、自分を責めてしまいますよね。
加害者に責められ、自分でも自分を責める
これを二重に責めている状態とカウンセリングの中でいつもお伝えするのですが、本当に苦しいですね。
「お前のため」と言いながら、その内容は自分勝手なものではありませんか?
相手の主張している「お前のため」をうのみにせず、相手の言っている内容をもう一度、自分でも考えるようにしていけるといいですね。
時間をあけて、気持ちが落ち着いてからでいいので、もう一度振り返ってみてください。
その場では、判断ができなくても、冷静になった状況で振り返ってみると、気が付けることもあるかも知れません。
「お前のため」という言葉は、夫婦恋人間だけでなく、過干渉、過保護な親にも、よく使われる言葉でもあります。
「お前のため」と自己正当化することで、相手(この場合子供)を支配するために使っている言葉です。
違和感や不満を感じながらも、断れないというご相談はよくいただきます。
幼少期から当たり前に言われ続けてしまうと、断っていいという選択肢すら持てなくなっていらっしゃる方も多いようです。
これでは、いつまでも親に決められた人生を歩かなければならないので、とても苦しいと思います。
大人同士になったのだから、断ってもいいのだということに気が付いていきましょうね。
さて、話をもどしますが、「お前のためだ。」という言葉が、もしも、あなたのために伝えているのだとしても、伝える方法が、怒鳴ることだったり、長時間の説教である必要はないのです。
健全で、本当の意味であなたのためを思う相手であるのなら、怒鳴るという伝え方はしないはずです。
普通の話したら伝わることです。ですから、相手の言っている「お前のためだ」の内容が自分のためなのかどうか判断がつかない(混乱してしまっている)という方は、
もしも、私のために伝えてくれているのだとしても、怒鳴るのは変だよなと気が付いてくださいね。
一方的に怒鳴られる、もしくは怒鳴り合うという状況は、健全な関係性の間では、普通はおこりえません。
そのような状況にならないのです。
不満がない、喧嘩がないとまでは言いませんが、怒鳴る以外の伝える手段がきちんとありますから、話し合うが出来るということです。
怒鳴る、その内容や、きっかけに、これはおかしいのか、それともどこの家庭でもあることなのかと悩んでいる方が多いですが、
怒鳴るという状況になること自体がおかしいのだと気が付いてくださいね。
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